【質問】ご両親の生前の片づけについて
【質問】
年老いた両親の生前の片付けを手伝おうと思っているのですが、ポイントを教えてください。
【回答】
ご両親の心情を踏まえて手伝うことが大切です。
ここでは、心情を踏まえるポイントをご紹介します。
(1)片付け前の説明
片づけを手伝おうと伝えると、「私の死を待っているのでは」などと捉え心閉ざしてしまう方がいます。
不要な物・未整理な物があふれている環境よりも、整理された行動動線の確保が転倒や事故によるけがを未然に防げますし、安心して生活できるようになることを伝えましょう。
また整理され探し物が減り片づけによってより生活が快適になることなど、片づけることでより生活が快適になる前向きな作業であることもお伝えしましょう。
(2)ご両親の価値観を理解してゆくこと
他人の片づけを手伝うときにはその方の価値観を尊重しますが、自分の両親になると尊重しきれなくなることがあります。
「なんでこんな要らないものが」と不要なものばかりに見えてしまうことがあります。
ご両親が悩む思い入れがあるものが多いとき、節目節目で整理していない場合は特に時間をかけて判断するものも多くあります。
「要らないものだよね」「必要ないよね?」などこちらの判断を優先せずに、急かさず、話を聞きながら一緒に決めてゆきましょう。
(3)片づけに焦らず急かさない
片付け始めると、今日の目途を目標として「早くやろう」「早く捨てよう」という気持ちがはやります。
それを感じたご両親は「いままで片付けていないのは恥ずかしいことだ」と受け止めるかもしれません。
「子供のことを考えて、子供に頼めない」などを理由に業者へ依頼する例もあります。
整理することは体力はもちろんですが、判断する気力やストレスもかかります。自分の片づけ以上にご両親のものとなれば当然両者にストレスがかかってきますので、焦らず急かさず時間をかけて整理してゆくのが良いです。
このように生前整理はお互いに時間とストレスがかかるものです。
我々にご依頼いただいた場合は事前に丁寧にヒアリングし、ご依頼者の判断基準のもと迅速に作業いたします。時間とストレスをご両親とともに最小限に抑えて快適な生活を手にしてください。