特殊清掃現場での感染症の予防のために
感染と聞いて、どんな事が思い浮かびますか?
危険、、怖い、、移された、、病気になる、、 など
特殊清掃現場では、細菌・雑菌などの”臭いの元”が当たり前のように危険として認識しなければなりません。
長らく放置され時間を経過した故人の場合、すでに菌は消滅しているとの説もありますが
問題は溢れ出た体液やお部屋の空気、壁、床に菌は存在しています。
特に血液にはC型肝炎という恐ろしい病気の元が含まれている可能性もあります。
また、ウジやハエ、ゴキブリなどが伝染病を媒介する恐れもあります。
以下の表は、代表的な害虫、害獣を媒体として、室内に持ち込まれる可能性のある細菌を示しています。
害虫/害獣の発生量が比較的少なければ、比例してその感染リスクも問題にはなりにくいですが、お亡くなりになってから日数が経過している状況では、色々な箇所で繁殖を始めている可能性は十分に考えられます。
いくらご家族といえども、除菌作業をしていない現場に入る事は絶対に避けてください。
特殊清掃タスカットは、防護服・マスク・ゴーグル・手袋を着用し入室し、初めに殺菌性の強い薬剤を噴霧してからの作業を行います。
これには理由があります。
- ご家族やご親族の方が入室しなければならない場合でも、菌の感染を防止できること
- 作業スタッフの感染防止のための安全確保
- 菌の増殖や別のお部屋へ移動させないための安全策
菌は目に見えない危険なものです。
日常生活における菌であれば、市販されているアルコール消毒や流水での手洗いなどで十分かもしれませんが、「現場」は、より高度化した菌コントロールを行わないと、自分の命まで落とす危険があります。
photo credit: Wash Basin via photopin (license)