特殊清掃現場 ご入室における注意点
特殊現場への入室は、特にご注意を
人が亡くなった現場では、以下の様に、様々なリスクが発生します。
可能な限り、無理に入室しようとせず、我々にお任せください。
尚、我々の作業後には、安全に入室が可能な状態になります。
視覚的刺激
特殊現場は、非日常的な情報がたくさんあります。
気軽な気持ちでいると視覚から入った信号が強烈であるが故、脳裏に焼き付いてしまい、その後悩まされ続けるケースが多いようです。
床面に故人の姿形がそのまま体液として残存していたり、お一人で過ごされていた苦悩を感じてしまう情報がたくさんあります。
嗅覚的刺激
一番悩まされるのが、腐敗臭です。
特に特殊清掃が必要なお部屋には、脳裏に焼き付くほどの臭いが立ち込めています。
その強烈な臭いは、ふとした時に思い出してしまう、またいくら身体を洗ってもいつまでも臭う気がするなど、中々解消するものではありません。
市販されているマスクでは、臭いを防ぐことは難しく、例え特殊な防臭マスクを用いても、はっきりと臭いを感じるくらいの強度があります。
我々が作業を行った場合、高濃度オゾンにて時間をかけて消臭作業を行いますので、
その前の入室はなるべく避けていただければと思います。
心理的外傷
ご家族、ご親族の方は特にご注意ください。
とても辛く、悲しいお気持ちは十分に理解できますが、視覚的・臭覚的な衝動はその後、脳裏に焼き付きます。そして、ご家族・ご親族の方がお亡くなりになられた事への心理的負担が重なり、心へのストレス障害を抱えるケースがあります。
故人様を思い出し、ご供養される事はとても大切な事ですが、悲惨な現場をいつまでも忘れられずにいる事は、故人様にとっても、残されたご家族・ご親族様にとっても、良い事だとは思いません。
感染による2次災害
ご病気でお亡くなりになられた故人のご遺体は、48時間以上体内に菌が残存する事はないと
考えられております。(但し、HIVウィルスは6日間ほど)
しかしながら、48時間を過ぎますと内臓腐敗が進み、細菌が増殖し腐敗が進みます。
ウジ虫やハエ、ゴキブリなどの生物により、お部屋中に細菌が広がり、結果そのお部屋は細菌だらけになる訳です。
ご家族・ご親族の健康被害防止のためにも入室される場合はお気を付けください。
なお、弊社にて作業を行った場合、お部屋全体の消毒を行いますのでご安心ください。
(1)普段着などの軽装備での入室はしない
状況にもよりますが、マスクや手袋を着用し出来る限り肌の露出は抑えてください。
(2)置物には手を触れないでください。
もし必要にせまり、触れなければならない場合は、かならず手袋を着用して下さい。
(3)着用したものすべてを、処分してください。
腐敗臭や細菌が付着している可能性があります。
(4)害虫にはくれぐれもご注意ください。
部屋には、ゴキブリやハエ、ウジなどの菌の運び屋が発生している可能性があります。
当社スタッフは、原則使い捨ての服・靴で作業を行います。
また、業務用マスクや手袋、メガネなど重装備でお伺い致します。